| 渡辺: イベントに参加したこどもたちの様子や感想はいかがですか。
岡安: 最近、こども達が大人に会う機会が減っていると思います。家庭だと、両親やおじいちゃんおばあちゃん、学校や塾の先生くらい。イベント当日は現場で働いている方々、先方企業やFIFのスタッフなど、様々な大人に触れ合います。大人ってこういう風に働いている、大人ってこうなんだと、働くことを身近に感じてくれているようです。また、こどもだけで取り組むとか、グループでの共同作業も取り入れるなど、一生懸命考えたり取り組んだりしてやり遂げた楽しさも体験できるようにと企画しています。楽しい、面白いという感想だけでなく、企業のフアンになった、将来このような技術者になりたい、という声も多く聞かれます。
渡辺: フォーラムという形でいろいろな企業と一緒になってやっているというのが、一つの会社の社会貢献事業としてやっているのと、大きな違いだと思いますが、それについては何か思いはありますか?
岡安: 1社ではできることが限定されてしまいます。いろいろな企業が参加しているフォーラムだからこそ様々な取り組みが出来ると思っています。
渡辺: 大分、仙台の企業ともイベントをされましたね。
岡安: 大分銀行や七十七銀行から、社会貢献事業として実施したいというお話をいただき、パソコンを部品から組み上げる「パソコン組み立て教室」を開催しました。当初このプログラムは機材の準備から参加者集めまですべてFIFで担当していたのですが、長く続けていくには費用面でも人材面でも負担が大きすぎました。そんなときに、先ほどのお話をいただき、検討の結果、銀行で機材と参加者を用意していただき、FIFはスタッフとノウハウを提供するというような共催で実施することができました。
渡辺: 面白いやり方だと可能性を感じます。
小船: 活動拠点が東京で会員も都内の方が多いので、なかなか地方でのイベントは難しいのですが、実際にやってみるとニーズを感じますし、なるべく地方に行かなくてはと思っています。
渡辺: 最近では、申込が多く抽選になることもあると伺いましたが、ここまでの道のりで一番苦労されたことは何ですか?
岡安: いろいろありますが、一番苦労したのは、参加者を公募しても集まらなかったことですね。本当につらくて(笑)
スタッフもやる気があって、受け入れ先の企業にも協力いただき、このプログラムはいけるぞ、内容もいいのが出来た、と思っていても、こどもが集まらない。初年度は特に胃が痛くなるような毎日でした(笑い)。応募いただく方々には申し訳ないですが、抽選するまでになったのが夢のようです。
渡辺: やっと認知していただけたと。
岡安: 最近は親御さんから昨年実施したイベントは今年もありますか、いつですかという問い合せもいただき、すごく嬉しい。
渡辺: これからの目標はありますか。
岡安: せっかく始めた活動で、好評いただいている企画も多いので、何とか長く続けていかなくてはいけないと思っています。そのためには、今回の大分銀行、七十七銀行のように、共催してくださる企業を探すとか、参加する側にとっても運営側にとってもハードルが高い、一日がかりのイベントだけでなく、短時間で、気軽に参加できるようなイベントも作る。またFIFを認知していただくためにも、いろいろな企業が参加するような大きなイベントに出展して、FIFの活動を見ていただくことも必要と考えています。
渡辺: キッズドアもこのような活動をより多くの方に知っていただくお手伝いや、良質の出展の場所のご紹介など、いろいろな面でご協力させていただければと思っています。
事務局はもちろん、協力する企業も大変だと思いますが、一年の中で一日だけこども達の為に、という企業が増えていくと、こうしたイベントが増える。結果として、参加出来るこどもも増えてくる。それが企業の文化として定着すれば、次世代を担うこども達に、とてもいい影響があると思います。
岡安: 現在スタッフはフューチャー社員と内定者が中心ですが、将来的にはいろいろな方にボランティアとして参加してもらい活動に広がりを持たせられたらとも思っています。こどもはもちろん、スタッフにとっても参加して楽しめる、やりがいのある活動になれば理想的です。
渡辺: ぜひ長く続けていただき、次世代を担うこども達を育ててほしいと思います。
岡安: 10年後に、FIFのイベントに参加したのがきっかけで、「こうなりました!」と言ってもらえたら嬉しい。そのためにも自分達でできることを、こつこつと積み重ねていきたいと思っています。
取材協力;
フューチャーアーキテクト株式会社
フューチャー イノベーション フォーラム
FIF kids
文・米元恭子
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